2004年09月
2004年09月15日
彼岸花
今日、彼岸花を見かけた。
毎年お彼岸をはかったように突然咲く不思議な花。
幼い頃のせつない出来事を思い出した。
幼稚園に通っていたぐらいの子供だった頃、
初めて空き地で彼岸花を見つけて
あまりに珍しくって思わず一本折って家に持ち帰った。
それを見たおばあちゃんが物凄く怖い顔をして怒鳴った。
「そんなもん、採ってきちゃだめ!!」
訳が分からなかったけど、とにかく大変なことをしちゃったんだと
とても怖くなって泣き出した記憶がある。
後で母から聞いた話はこう。
おじいちゃんの戦死の通知が来たとき、
家の周りには真っ赤な彼岸花が咲き乱れていたそう。
当たり所のない悲しさに、「あの毒々しい赤は夫の血の色だ」と
それ以来、おばあちゃんは何よりもあの花を忌み嫌っていたそう。
無邪気な小さな子供にはあまりにもショッキングな話だったけど、
子供なりに理解した。
あの花を見るたび、26歳で未亡人になったおばあちゃんの人生を
涙が出るほどせつなく思う。
毎年お彼岸をはかったように突然咲く不思議な花。
幼い頃のせつない出来事を思い出した。
幼稚園に通っていたぐらいの子供だった頃、
初めて空き地で彼岸花を見つけて
あまりに珍しくって思わず一本折って家に持ち帰った。
それを見たおばあちゃんが物凄く怖い顔をして怒鳴った。
「そんなもん、採ってきちゃだめ!!」
訳が分からなかったけど、とにかく大変なことをしちゃったんだと
とても怖くなって泣き出した記憶がある。
後で母から聞いた話はこう。
おじいちゃんの戦死の通知が来たとき、
家の周りには真っ赤な彼岸花が咲き乱れていたそう。
当たり所のない悲しさに、「あの毒々しい赤は夫の血の色だ」と
それ以来、おばあちゃんは何よりもあの花を忌み嫌っていたそう。
無邪気な小さな子供にはあまりにもショッキングな話だったけど、
子供なりに理解した。
あの花を見るたび、26歳で未亡人になったおばあちゃんの人生を
涙が出るほどせつなく思う。
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